【図解あり】紙コップの構造と名称を徹底解説|フチ巻き・底巻き・コート層など各部位の役割とは?

家庭やオフィス、カフェやイベント会場など、私たちの生活のあらゆる場面で使われている紙コップ。

一見シンプルな見た目をしていますが、実際は見た目以上に精巧な構造を持ち、各部位が「強度・衛生・使いやすさ」を支えていることをご存知でしょうか?

そこでこの記事では紙コップの構造と各部位の役割をわかりやすく整理し、さらに「使えないシーン」「種類や容量ごとの選び方」まで徹底解説します。

紙コップの構造と製造工程

紙コップは「厚手の紙」と「コート層」で構成され、飲料を安全に保持するよう設計されています。
製造は以下のような流れで行われます。

まず原紙を円筒状に成形し、内側にPEやPLAなどのコート層をラミネートします。
これで耐水性が確保されます。

続いて外側にデザインを印刷し、ブランド価値を高めます。
最後に上部を折り返す「フチ巻き」と、底を圧着する「底巻き」が施され、強度と液漏れ防止が完成します。

こうして短時間使用に最適化された紙コップが出来上がります。

各部位の名称と役割

紙コップは一見シンプルに見えますが、細部の加工が使用感や機能性を大きく左右します。
ここでは代表的な部位と、その役割を解説します。

フチ巻き

紙コップの上部を折り返して丸みを持たせた部分が「フチ巻き」です。
この加工によって口当たりがなめらかになり、飲みやすさが向上します。

また、全体の強度を補強し、変形を防ぐ効果もあります。
さらにテイクアウト用のプラスチックフタをしっかり装着できるのもフチ巻きのおかげで、実用面でも欠かせない要素です。

底巻き

底を折り込んで圧着する部分が「底巻き」です。
液漏れを防ぐための最重要ポイントであり、強度を確保してコップが潰れにくくなります。
自販機で使われる紙コップや、積み重ねてストックするシーンでも安定性を発揮する、縁の下の力持ち的な構造です。

コート層(PE・PLA・水性バリア)

紙コップの内側を覆っているのが「コート層」です。
ポリエチレン(PE)、生分解性樹脂のPLA、水性バリアなどの種類があり、飲料が紙に染み込むのを防ぎ、耐水性・耐油性を付与しています。

また、この素材の違いはリサイクル性や環境負荷にも直結します。
最近では、より環境配慮型の水性バリア紙が普及しつつあり、サステナブルな紙コップづくりにおいて注目されています。

紙コップに使えないシーン・入れてはいけないもの

紙コップは万能ではありません。
想定外の使い方をすると破損や劣化が起きるため注意が必要です。

・高温の油分:スープや揚げ物の油はコート層を劣化させる
・強い酸性・アルカリ性液体:科学的に紙やコート層を傷める
・極端に熱い飲み物(100℃前後):変形や剥離の原因
・アルコール類:浸透・劣化リスクが高い
・炭酸飲料:圧力で隙間から漏れることがある
・長時間の液体保存:数時間以上の放置はコート層の限界を超える


「紙コップは短時間の使い切り容器」と理解することが安全に使う第一歩です。

紙コップは電子レンジやオーブンに使用できる?

結論から言えば基本的にNGです。

・電子レンジ → コート層が溶けたり、紙が焦げる可能性
・オーブン → 高温で燃焼・変形するリスク

ただし市場には 「耐熱仕様の紙コップ」 も存在します。
ホットスープや電子レンジ加熱に対応した製品ですが、必ず「耐熱対応」と明記されたものを選ぶ必要があります。

I Love Cupでは、二重断熱紙コップやリップルカップ、エンボス紙コップ、発泡紙コップなどさまざまな断熱系紙コップを用意しています。

紙コップの種類

紙コップは構造や用途ごとに多様な種類があります。
構造別に簡単に解説していきますので、1つずつ確認していきましょう。

構造別の種類

シングルウォール

最も一般的な一層構造の紙コップ。
コストが安く、大量使用のイベントや常温ドリンク向け。

ダブルウォール

二重構造で断熱性・保温性が高いタイプ。
ホットコーヒーや紅茶など、熱い飲み物を入れても持ちやすい。

リップルカップ

表面に波形加工が施されている紙コップ。
スリーブなしでも熱さを感じにくく、デザイン性も高い。

用途別の種類

ホットドリンク用カップ

テイクアウトのコーヒーや紅茶向け。
フタとの相性も良い。

アイスドリンク用カップ

冷たい飲料専用で水滴がつきにくい加工がされることもある。

試飲・サンプル用カップ

3オンス前後の小容量で、展示会やスーパーの試飲に利用される。

スープ・デザート用食品カップ

耐水・耐油性が高く、スープやアイス、プリンなどに対応可能。

特殊タイプの種類

FSC認証紙コップ

持続可能な森林資源から作られた紙を使用。
環境配慮型として注目。

PLAコート紙コップ

トウモロコシ由来の生分解性樹脂を使ったコーティング。
堆肥化が可能。

水性バリア紙コップ

PEやPLAを使わず、水性バリア層で耐水性を確保。
リサイクル性が高い。

シーン別おすすめ・人気の紙コップ

家庭

家庭ではうがい用や来客用として紙コップがよく使われます。
特に3オンス(約90ml)や5オンス(約150ml)が人気で、小さめサイズは子どもや高齢者でも扱いやすいのが特徴です。
洗面所に置けば衛生的に使えるうえ、来客時のお茶や水を手軽に出す用途にも最適です。

オフィス

オフィスでは会議や給湯室での使用が中心です。
7オンス(約210ml)前後の中サイズが定番で、コーヒーやお茶を配るのにちょうどよい容量。
大量購入がしやすく、コストパフォーマンスの面でも選ばれています。

飲食店

飲食店やカフェではテイクアウトやイベント向けとして紙コップが活躍します。
ホットドリンク用には12オンス、ラージサイズでは16オンスが人気で、フタやスリーブとセットで提供されることが多いです。
ブランドロゴを印刷して広告効果を持たせられる点も飲食店ならではのポイントです。

医療現場

医療機関では衛生性を重視し、3~5オンス程度の小容量紙コップが一般的です。
診察や治療の際のうがい用として一度きりで廃棄されるため、清潔さが保たれるのが大きな利点です。

紙コップの容量とサイズ一覧

紙コップを選ぶうえで容量は重要なポイントです。
以下の図をご覧ください。

サイズ容量目安主な用途
3オンス約90mlうがい用・歯科医院
5オンス約150ml病院・オフィス給湯室
7オンス約210ml試飲・会議
9オンス約270ml自販機・イベント
12オンス約360mlカフェのホットコーヒー
16オンス約480mlテイクアウトのラテや大容量ドリンク

まとめ

紙コップは、フチ巻き・底巻き・コート層などの構造要素が組み合わさって、飲みやすさ・強度・耐水性を実現しています。

ただし「入れてはいけない飲み物」や「使用時間の限界」を守らなければ、漏れや破損のリスクがあります。
電子レンジやオーブンでの使用も基本はNG。
必ず仕様を確認することが大切です。

シングルウォールやダブルウォール、リップルカップなど種類や容量も多様なので、シーンごとに適切な紙コップを選ぶことが快適で安全な使い方につながります。

構造を理解して便利に、そして安心して活用していきましょう。

シェアする?
アイコン:X アイコン:Facebook

Related Articles関連記事

タグ別の記事

過去の記事

2025年
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031