「紙コップをOEMで作りたいけど、見積書の見方がよく分からない……」というのもそのはず、実は紙コップの見積書には「版代」「色数」「後加工」「物流費」など、初めての方には分かりにくい専門項目が並んでいます。
それを知らずに単価だけを見て判断してしまうと、思わぬ追加費用や納期トラブルにつながることも少なくありません。
そこでこの記事では、紙コップOEMの見積書を正しく読み解くための基本項目と、見落としがちな落とし穴をわかりやすく解説します。
これから発注を検討している企業担当者様は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
見積書の基本構造

紙コップの見積書は大きく分けると「製造費」「印刷費」「加工費」「物流費」の4つから構成されています。
一見シンプルに見えますが、それぞれの項目に細かな条件が含まれており、トータルコストは大きく変わります。
それぞれの意味や内容を確認していきましょう。
版代

紙コップにロゴやデザインを印刷するために必要なのが「版代」です。
・初回発注時に必ず発生する
・色ごとに版が必要
・再注文は同じデザインなら不要になるケースが多い
初めての発注では「思ったより高い」と感じるポイントですが、繰り返し注文する前提なら長期的にコストを抑えられます。
色数

印刷の「色数」も費用を大きく左右します。
単色や2色なら安価ですが、フルカラーや特色指定(PANTONE・DICなど)を使うと多くの場合、追加費用が発生します。
ブランドカラーを正確に再現したい場合は必要経費と割り切り、その他はコストと仕上がりのバランスを見極めるのがポイントです。
後加工

見積もりで意外と盲点になるのが「後加工」です。
・ホット用の耐熱加工
・アイス用の耐水加工
・二重構造、エンボス加工
これらは商品価値を高める要素ですが、不要なものまで追加すると単価が大幅に上がります。
利用シーンに合わせて「必要・不要」を判断することが重要です。
物流費

見積書の最後に加わるのが「物流費」です。
発注ロット・輸送方法・国内生産か海外生産かによって変動します。
特に海外生産は輸送費と納期のリスクがあるため、スケジュールとコストを事前に把握しておく必要があります。
見積書で注意すべき3つの落とし穴

紙コップOEMの見積書では、単価の安さだけに目を奪われると、思わぬトラブルにつながることがあります。
代表的な落とし穴を3つとそれぞれの対策を整理しました。
1. 版代や輸送費が別計上されている
・よくある失敗:単価が安いと思って契約したら、版代や輸送費が後から加算されて総額が大幅に高くなった。
・対策:見積書の「含まれている項目」「別途必要な費用」を必ず確認する。
2. 処分費用や追加発注条件が不明確
・よくある失敗:余った在庫の処分に追加費用がかかった、同じ仕様で追加発注できず全ロットを作り直しになった。
・対策:処分費用の有無や追加発注の最低ロット・単価を事前に確認する。
3. 納期が不明確
・よくある失敗:海外生産で輸送に時間がかかり、イベントや店舗オープンに間に合わなかった。
・対策:国内生産か海外生産かを確認し、余裕を持ったスケジュールで発注する。
ここでのポイントは見積書を読むときは、単価ではなく“総額”と“条件”を確認することです。
これを徹底するだけで、多くのトラブルは未然に防げまるようになりますので、必ず確認するようにしましょう。
まとめ
紙コップOEMの見積書は、一見シンプルに見えて多くの要素が絡み合っています。
版代・色数・後加工・物流費をきちんと理解し、複数社の見積もりを比較することで、無駄なコストを避けられます。
発注前に全体像をつかんでおけば、安心してOEMを進められるでしょう。

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