紙コップの二重構造とは?保温性・耐熱性を高める仕組みを解説

「熱いコーヒーを入れた紙コップを持ったら、手が熱くてビックリ……」

そんな経験はありませんか?
それは紙コップがシングルウォールだから起こる現象なのです。
もしこれが二重構造の紙コップならば、保温性や断熱性を高まっているため……

ということで、この記事では構造によって快適さや安全性が大きく変わる紙コップについて詳しく解説していきます。

コップの基本構造や素材の違い、利用シーン別の選び方などご紹介していきますので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね。

紙コップの構造とは?一般的な仕組みを解説

紙コップの構造には、大きく分けて「1層(シングルウォール)」と「2層(二重構造)」があります。

普段見かける紙コップの多くは、紙にコーティングを施したシンプルな1層構造。
しかし用途によっては、さらにもう1枚の層を加えた二重構造が採用されていることもあります。
構造の違いによって、見た目や手触りだけでなく、使い心地や保温性にも大きな差が出てきます。

まず、普段見かける紙コップの多くは、紙にコーティングを施したシンプルな1層構造です。
これは製造コストが低く、大量に使われる飲食店やイベントなどでも導入しやすいため、最も一般的なタイプといえます。

一方で、飲み物の温度や使用シーンによっては、さらにもう1枚の層を加えた二重構造(ダブルウォールやリップルウォール)が選ばれることもあります。

これが「1層(シングルウォール)」と「2層(二重構造)」の紙コップの違いです。

シングルウォールの特徴

シングルウォールは、紙の内側にPE(ポリエチレン)やPLA(ポリ乳酸)といった耐水・耐油性のある素材などのコーティングが1層あるシンプルな構造です。
軽量で扱いやすく、価格も安価なため、飲食店やイベント会場など大量使用が前提の現場では重宝されます。

ただしコーティングがあるとはいえ紙1枚のため、ホットドリンクを入れると熱がダイレクトに伝わりやすいというデメリットも。
熱さで手に持ちづらいと感じることもあり、火傷リスクを避ける目的でスリーブを追加で装着するケースもあります。

二重構造の紙コップとは?

二重構造の紙コップは、シングルウォールの外側にもう1枚紙を巻きつけた構造で、2層の間に空気層を作ることで断熱性を高めています。
この空気の層が断熱材のような役割を果たすため、以下のようなメリットがあります。

・手が熱くなりにくく、持ちやすい
・保温性・断熱性が高く、温度をキープできる
・結露が出にくく、テーブルが濡れない

さらに、外側のデザインや質感に変化をつけられるため、ブランディングの観点でも好まれています。

この二重構造には「ダブルウォールカップ」と呼ばれるものや、外層に波形の紙を使った「リップルカップ」などのバリエーションも存在し、カフェやテイクアウト専門店でのホットドリンク用途でよく採用されています。

また紙と発泡素材を合わせた特殊な構造の「発泡断熱素材」の紙コップも軽量で断熱性が高く、特に保温性が重視されるシーンで使われます。

用途や使用シーンに応じて、コスト重視でシングルウォールを選ぶか、快適性やブランド印象も重視して二重構造を選ぶかを判断することが大切です。

※当メディアを運営するI Love Cupでは二重断熱紙コップやリップルカップなどの二重構造の紙コップを取り扱っています。

紙コップのコーティング素材にも注目

紙コップの耐久性・耐水性を支えているのが「内側のコーティング」です。
見た目には分かりにくいですが、使われている素材によって特徴が異なります。
ひとつずつ確認していきましょう。

主なコーティング素材

PE(ポリエチレン)

最も広く使用されているコーティング素材。水分・油分に強く、ホットにもアイスにも対応可能。コストも比較的安価です。

特徴:
耐水・耐油性に優れ、ホット・アイス両対応。

用途:
コーヒー、ジュースなど全般に使える。

注意点:
焼却時にCO₂が発生し、リサイクルも難しい。

PP(ポリプロピレン)

PEよりも耐熱性が高く変形しにくいため、ホットドリンク用の紙コップに最適です。
蓋との密着性もよく、漏れにくいのが特徴。ただし、PEよりやや高コストで、リサイクルしにくい点には注意が必要です。

特徴:
高温飲料向きで、ヒートシール性も良い。

用途:
ホット専用紙コップなど。

注意点:
PEよりコストがやや高め。

PLA(ポリ乳酸)

トウモロコシやサトウキビ由来の植物性バイオプラスチック。
植物由来の生分解性プラスチックで、環境配慮型の素材です。
この素材は土に埋めると自然分解されるため、エコな紙コップとして注目されていますが耐熱温度が低いためアイスドリンク用での使用が主です。

特徴:
生分解性があり、堆肥化可能。

用途:
アイス用、環境配慮型イベントなど。

注意点:
ホットには不向き(耐熱温度は約50℃前後)。

ワックス加工(蝋引き)

昔ながらのコーティング方法。
紙の表面に蝋をしみ込ませる加工で、主に冷たい飲み物用として用いられます。
冷却効果を持続させつつ、手に水滴がつくのを防ぎます。

特徴:
紙にワックスを浸透させて防水性を持たせる。

用途:
アイス専用。表面の水滴防止にも。

注意点:
熱に弱く、ホットドリンクには不向き。

水性コーティング(アクアコート)

近年注目されている環境配慮型コーティング。
紙の風合いを残しつつ水や油に強い、環境にやさしいコーティングです。
焼却時に有害物質が出にくく、リサイクルしやすいのが特長。
ナチュラル系カフェやエコ志向の店舗におすすめです。

特徴:
紙コップをリサイクル可能にする。焼却時の環境負荷も低い。

用途:
ホット・アイス両方。特に欧米で導入が進んでいる。

注意点:
耐久性やコストで課題が残ることも。

構造別で見る紙コップの種類と違い

紙コップはその構造によって用途や見た目が変わります。
ここではシングルウォール・ダブルウォール(二重構造)も含めた代表的な構造を改めて5つに分けてご紹介します。

①シングルウォール

コストを抑えたい場面におすすめ。
プリントの自由度が高く、ノベルティなどにも使われやすい反面、断熱性は低め。

②ダブルウォール(二重構造)

保温性・耐熱性に優れ、ホットドリンクに最適。
カフェやテイクアウトに最も多く使われるタイプ。
I Love Cupでは二重断熱紙コップとしてラインナップされています。

③リップルウォール

表面に波型の凹凸(リップル)加工を施した紙を外層に使うタイプ。
空気の層を取り込んで断熱性を向上させています。
見た目に個性があり、ブランド性の高いドリンクショップでも人気。

④発泡断熱タイプ

紙と発泡素材を合わせた特殊な構造。
軽量で断熱性が高く、特に保温性が重視されるシーンで使われます。

⑤その他カップ

他にもI Love Cupではクリアカップやエコロジー系のカップの制作も行っております。
特にクリアカップはSDGsの活動の一環で脱プラスチックの動きがあるなかでも、いまだに根強い人気があります。

これはドリンク自体の色味を見せたい、クリアな容器で透明感を出したいなどのニーズがあるためであり、I Love Cupではそのご要望にお応えするためにご用意しています。

当メディアを運営するI Love Cupでは、目的や好みに合わせてオリジナルの紙コップを作成しております。
こちらが一例になりますので、合わせてご覧ください。

電子レンジやオーブンでの使用はできる?

紙コップは基本的に「使い捨て」であり、加熱調理には適していません。

・熱湯はOK、ただし短時間の使用に限る
・電子レンジ加熱は基本NG(火災や変形の原因に)
・オーブンは完全に不可
・例外として“電子レンジ対応”と明記された商品は可

家庭や業務用で使用する場合は、パッケージや商品説明を必ず確認しましょう。

利用シーン別|おすすめの紙コップ構造

飲み物の温度や用途によって、適した構造が異なります。

ホットコーヒーや紅茶に
ダブルウォールまたはリップルウォール

冷たいジュースやアイスコーヒーに
ワックス加工やPEコートのシングルウォール

大量消費やコスト優先のイベントに
シングルウォール(PEコート)

エコを重視する店舗・イベントに
PLA素材のシングルまたはダブルウォール

それぞれの特徴を把握して、シーンに応じた使い分けが大切です。

まとめ

紙コップはただの紙容器ではなく、その構造によって使い心地や安全性が大きく変わります。
特に「二重構造(ダブルウォール)」は、保温性と断熱性を両立し、ホットドリンクには欠かせない設計です。

加えて、内側のコーティング素材やリップル加工なども機能性に直結する重要なポイント。
紙コップを選ぶ際には、見た目や価格だけでなく、用途・温度・環境負荷なども含めて総合的に検討することが大切です。

目的に合った構造を選ぶことで、お客様の満足度を高め、安心・安全な飲用体験につながりますので、妥協せずに選ぶようにしましょう。

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