「お店やイベントでオリジナルの紙コップを作りたいけれど、OEMの仕組みがわからない」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、紙コップOEMの仕組みから発注フロー、注意点や費用相場 までを詳しく解説いたします。
紙コップは飲食店やイベント、企業のプロモーションなどで広く使われており、OEMを活用すれば自社ブランドを手軽にアピールできますので、ぜひこの記事を最後まで読んで参考にしてくださいね。
紙コップOEMとは?

OEM(Original Equipment Manufacturing)とは、自社で製造せず外部メーカーに製造を委託して自社ブランドとして販売する仕組みです。
「紙コップOEM」の場合、飲食店やイベント主催者などがオリジナルデザインの紙コップを、専門メーカーに依頼して作ってもらうことを指します。
食品用途に使うため、衛生基準(食品衛生法やFDA基準など)に準拠していることが特徴です。
紙コップOEMの種類

紙コップOEMには大きく分けて「既製品に印刷を加える簡易OEM」と「完全オリジナル制作の紙コップ」の2種類があります。
こちらでは、それぞれのパターンでおすすめの利用シーンや特徴などを解説していきます。
1. 既製品に印刷を加える簡易OEM
既存の無地紙コップにシルク印刷やフルカラー印刷でロゴやデザインを追加する方式です。
最短数週間で納品できるケースもあり、短納期・小ロットに強いのが特徴です。
【おすすめの利用シーン】
・展示会やイベントで一度きり使うノベルティ
・新店舗オープン時の試験的導入
・小規模カフェでまずはお試し的に使いたいとき
コストはやや高めですが、テストマーケティングや短期利用なら十分にメリットがあります。
2. 完全オリジナル制作
サイズ・紙質・二重構造・耐熱コーティング・印刷方法まで、ゼロから設計する方式です。
「自社のブランド体験をカップで表現したい」企業や店舗に選ばれるケースが多いです。
【おすすめの利用シーン】
・チェーン展開しているカフェや飲食店
・長期的に統一デザインを使う企業キャンペーン
・高級感や独自性を演出したいブランド
単価は高くなりがちですが、「広告ツール」としての紙コップ効果を最大化できるのが魅力です。
紙コップOEMの4つのメリット

1.ブランドイメージの強化
ロゴ入り紙コップは店舗の雰囲気を統一し、顧客体験を向上させます。
SNS投稿にもつながりやすい点が魅力です。
2.法規制をクリアした安全性
食品衛生法に準拠した原料を使用できるため、飲料用として安心して提供できます。
3.コスト削減
大量発注すれば単価が大きく下がり、使い捨て資材として効率的に運用可能です。
4.環境対応のしやすさ
近年はプラスチック削減の流れから、FSC認証紙やバイオコーティングを使った紙コップも登場しています。
紙コップOEMの4つのデメリット・注意点とその対策

紙コップOEMには注意すべき点もありますが、事前に理解しておけば大きなリスクにはなりません。
むしろ、対策を取れば「安心して依頼できる」という判断材料」になるといえます。
1.納期が長い
海外生産では1〜2か月かかるケースもあります。
→ 対策:短納期を重視する場合は国内生産を選ぶことで解決できます。
2.耐熱・耐水性に差がある
ホットドリンク用かアイス用かを明確に指定しないと、トラブルの原因になります。
→ 対策:用途をしっかり伝えることで、最適な紙質・コーティングを提案してもらえます。
3.デザイン修正が難しい
校了後の変更は追加費用や納期延長につながります。
→ 対策:校了前にサンプルを確認し、色味や仕上がりを納得いくまで調整しましょう。
4.品質リスク
紙質や印刷がイメージと異なることがあります。
→ 対策:必ずサンプルを取り寄せ、現物を見てから最終判断すれば防げます。
紙コップOEMの発注フロー

企画・デザインの決定
サイズ、容量(例:8oz・12oz)、紙質、耐熱性、持ち手の有無を決めます。
ここで方向性を固めておくと、後の見積もりがスムーズになります。
見積もり依頼
複数社に依頼し、仕様と費用を比較検討するのがおすすめです。
同じ仕様でも業者ごとに価格差が出るため、相場感を把握する意味でも重要なステップです。
サンプル確認
実際に飲料を入れて漏れや耐熱性、色味をチェックします。
特にホットドリンク用は耐熱性、アイス用は耐水性を必ず確認しておくと安心です。
本発注・製造
サンプルに問題がなければ本発注。
国内なら数週間、海外なら1〜2か月程度が目安です。
納期の余裕を持って計画することが大切です。
納品
完成品が届いたら最終確認を行い、店舗やイベントで使用開始します。
納品時に数量・品質チェックを忘れないことがトラブル回避のポイントです。
紙コップOEMの費用相場

小ロット(500〜1000個程度)
・費用目安:3〜5万円前後(単価30〜50円程度)
・特徴:イベントや短期利用におすすめです。
中ロット(5000〜1万個程度)
・単価10〜20円程度まで低下。
・特徴:中規模カフェやフードイベント向け。
大ロット(5万個以上)
・単価数円まで下がることもあります。
・特徴:チェーン店や全国規模のキャンペーンに最適です。
※費用は「紙質・容量・印刷色数・耐熱コーティング・環境対応素材」などでも大きく変動します。詳細はI Love CUPのサイトもご参考ください。
紙コップOEM業者を選ぶポイント

紙コップは直接口に触れる食品容器なので、業者選びを間違えると安全性やブランドイメージに直結します。
そのため価格だけでなく、信頼性やサポート体制も含めて総合的に判断することが大切です。
食品衛生法への対応実績があるか
飲料用の紙コップは食品衛生法を満たす必要があります。
認証や検査実績がある業者なら安心して依頼できます。
小ロット対応可能か
初めての導入やイベント利用では小ロットから始められるかが重要です。
最低発注数を確認しておきましょう。
デザインサポートがあるか
デザイン部門やサポートがある業者なら、初心者でもスムーズにオリジナル制作を進められます。
環境対応素材を扱っているか
FSC認証紙やPLAコーティングなど、環境に配慮した素材を選べるかもポイント。
エコ志向の企業では必須条件になることもあります。
国内生産か海外生産か
国内生産は短納期・高品質、海外生産は低コスト・大ロットに向いています。
用途や納期に合わせて選ぶのが基本です。
まとめ
紙コップOEMは、飲食店やイベントで「ブランドの世界観を表現しながら安全性も確保できる」手段です。
発注前にロット数・用途(ホット/アイス)・衛生基準・納期を整理し、複数社を比較することで失敗を防げます。
オリジナルの紙コップは、単なる消耗品ではなく「ブランドを伝える広告媒体」としても活用できます。
適切なOEMパートナーを選び、自社に合った紙コップ制作を進めてみてくださいね。

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